食生活アドバイザーに興味があるけど民間資格なんて取っても無駄なんじゃない?
飲食の仕事をしてるから仕事に活かせるのか知りたい‼
食生活アドバイザー2級を取得してみて感じた「無駄」「役に立つ」と思える理由を紹介していきます。
- 食生活アドバイザーが役に立たない資格or役に立つ資格か分かる
- 食生活アドバイザーが活かせる仕事が分かる
- 食生活アドバイザーがスキルアップに役立つかが分かる
食生活アドバイザーに興味があるけど、民間資格なんて取っても無駄なんじゃない?実際に役立つ資格なの?仕事に活かせるの?
やはりここが一番気になりますよね?
食生活アドバイザーの紹介ではいいことばかりしか紹介されていません。
役に立たない資格なら資格取る意味がないし・・・とも考えるのではないでしょうか?
実際に食生活アドバイザーを独学で勉強し合格した管理人が、役に立ったことや仕事への活かし方を紹介していきます。
またユーキャンでは知れない、無駄・役に立たないと言われるリアルガチな理由も紹介します。
食生活アドバイザーは無駄・役に立たない資格?役に立つ仕事はある?
「役に立たないんじゃないか?」「無駄なんじゃないか?」と考えるのは、なんの利用価値もないと考えているから。目的を持って学べば「知識」や「経験」を得ることができます。イコール成長に繋がります。ましてや自分にとって興味がある内容であれば役に立つ・活かすことができます。他人軸で考えるのではなく自分軸で決めましょう!
食生活アドバイザー2級に独学で合格し「不動産業界→介護施設の調理員」に転職した管理人が感じた魅力やメリット・デメリットを紹介していきます。
管理人が実際に食生活アドバイザーの資格を取ろうと思った当時に見た食生活アドバイザーへのメリットはかなり魅力的なものでした。
結婚して家族の健康を守りたいと強く思っていた時だったので私にピッタリだと思いました。
しかしデメリットは極端で「取る意味なんてない・自己満足なだけの役に立たない民間資格」というボロクソな理由でした。
そして…実際に食生活アドバイザーの資格を取得して見えたかなり現実的なメリット・デメリットを紹介していきます。
4つの魅力やメリット
まず食生活アドバイザーの魅力やメリットを4つ紹介します。
一般的にはユーキャンのCMでの印象や食生活アドバイザーのメリットを紹介したサイトで、「家族の健康管理に役立つ」「料理上手になれる」といったイメージがメリットと思われます。
私が魅力・メリットと思うのは一般的な理由とは違います。ですが…地味ながらかなり現実的な理由です。
食の教養が身につく
教養とは…社会生活を営む上で必要な文化に関する広い知識
食生活アドバイザーでは、基本的な栄養素やその役割・日本の行事の意味合い・食品表示の知識・調理方法・食事のマナーなど実生活に役立つ知識といった「食の教養」が身につきます。
食生活アドバイザーを勉強していて良かったことは、幅広い食についての知識を得ることができたことです。料理についても、食事についても、基本を学んだことがなかった自分には、一通りの食洗に関する知識を得ることができ、自分に興味があるテーマと興味がないテーマを知ることにもなりました。また、日本人なのに意外と知らない日本の文化についての知識を知ることもできました。
食生活アドバイザーを合格後に自分が興味があるテーマ(私の場合は栄養について)を更に学ぶきっかけになりました。そして食生活アドバイザーで身につけた知識があると教養があると見られ、品がある人・教育を受けて知識がある人・礼儀礼節の立ちふるまいができる人と周りから感じてもらえます。
「学校や家庭できちんとしつけを受けてきたんだろうな」
「マナーがある人だなぁ」
という印象を与えることにつながります。
製造・販売・流通を管理する企業が求める基本知識が学べる
食品・製造メーカーが求める基本知識が習得できる
食生活アドバイザー2級の範囲となりますが、食品の製造・物流・販売を管理する企業が求める食のマーケットに関わる基本知識が習得できます。
もちろん知っていなくても仕事を通して学ぶことはできます。ただ物流を担当するドライバーであっても経理を担当する事務員であっても食のマーケットに関わる基本知識は持っておきたい知識といえます。
食生活アドバイザー3級の資格取得者が最も多い企業はJA(農業共同組合)です。
食を提供する側の立場で働くにあたって、食を提供する側が、食のマーケットの中で会社がどのような役割を果たしているのか?職場の中で自分がどのような役割を果たしているのか?この立場を確認し意識することができます。
実際に管理人は企業の面接のアピールに使いました。採用の連絡を受けた際に「何百名と採用の面接をしたが考え方に自主性があり向上心もある」と褒めていただき本当にうれしかったのを覚えています。
書店のテキスト本で中身が確認できる
書店に本があるということは需要があることの証。何よりどのような内容を学ぶのか自分の目で見て確かめることができる。
今や食の資格は多岐に渡ります。
資料請求をしても主催する団体サイトでも資格取得のメリットしか書いていません。
どんな内容を学ぶのか具体的に知りたいと思っても「メリットしか書かれていない資料では」思っていた内容と違う…となりかねません。資格によっては具体的な内容は受講するまで分からなかったりするからです。
しかし食生活アドバイザーに関しては、大型の書店であればテキスト本が売ってあります。図書館に置いてある場合もありますし、メルカリで中古本を購入しで中身を確認することも可能です。
内容を確認し学びたい内容であれば受験したらよいですし、自分に合わない内容と思えば止めることができます。
しかも、本屋にテキスト本があるということは世の中で需要があるという目安でもあります。
ひとりひとり食の知識は違います。興味を持たれたら今の自分を向上させる内容なのかテキストを見て判断してみてはいかがでしょうか。
食の知識を学ぶことは自分の生活に関わることなので全く無駄になることはないと考えます。
履歴書で評価される
資格とは努力を第三者に形で示すことができるもの
民間資格をいくつ持っていても栄養士や管理栄養士の国家資格以外は意味がないという意見があります。
これについて零細企業で人事担当を10年間務めた管理人の意見を述べます。
求人の採用にあたっては学歴・職歴・資格など色んな点から評価をします。
採用に関しては他の求人応募者との比較にもなるので資格だけで有利・不利が決まるわけではありません。もちろん、民間資格と国家資格とどちらを持っている方が採用に有利かと言われたら国家資格なのは間違いありません。
ただ国家資格でも民間資格でも所持していることは評価をするポイントになることは経験からいって事実です。資格を持っていると、この業界に興味があるんだなぁと熱意も伝わりますし、資格を取ったことの継続力も評価されます。何もなく言葉だけで熱意を語るのと相手への伝わり方が違うかは比べたら想像できると思います。私は実際に人事で人選をする立場になり、経験として体感しました。
国家資格は取得に要する難易度が高く、かかる時間もお金も大きいことが評価されるのは当然のことです。しかし、民間資格であっても時間やお金を投資した実績とみます。
食生活アドバイザーは家族の健康を考える主婦が目指すことが多い資格。
栄養士や管理栄養士になるためには栄養士養成学校(昼間)に通学することが必須です。
栄養士になれないかと夜間学校や通信講座で栄養士の資格が取れないか管理人は調べまくりましたがやはり学校(昼間)の通学が必須でした。
家族の協力の得て、時間やお金を捻出し、収入もなくなる中で昼間の学校に通学することはかなり難しいですよね。
民間資格でも資格を取ったことは評価されます。
資格の意味合いとは、その分野に興味があることを形として示すことができるもの・努力を第三者に伝わる形として示すことができるものなのです。
民間資格なんていくつ持っていても意味ないし無駄だよ
と言っている人がいても気にしてはいけません。
なぜか?人は言葉より行動で判断するからです。例えば「遅刻することが周りに多大な迷惑をかける」ことだと、ごもっともな意見を言っていたとしても、言っている本人が遅刻をしているならその人の言うことは信頼できません。
私自身が人事担当として採用する側にいた経験から採用する側の考えも分かりますし、テキストを図書館や書店で見れば自分にとって興味があるか興味がないかは分かります。
自分にとって興味がある内容であれば「他人の意見」に関わらず役に立つものにしていけます。
「そんな資格意味ないよ」ってネットや口コミで見て興味がなくなるようなら他人から何を言われても熱意がもてることを学びましょう‼
他人の意見に左右されず自分で考えて判断することは資格取得のことだけに関わらず、人生において大変重要で意味があります。
加えて資格取得のモチベーションにもつながります。
役に立たない4つの理由
魅力やメリットは分かった!
実際に食生活アドバイザーを紹介するところでは良いことばかりしか書いていないですから。
では食生活アドバイザーを取っても役に立たない理由とはなんでしょうか。
リアルガチな声を紹介します。
食生活アドバイザーで求人は無い
メリットでもお伝えしたように履歴書や採用で評価されることはありますが食生活アドバイザーで求人はありません。
食関係の求人募集の欄で『必要な資格』で書かれているのは「調理師」「栄養士・管理栄養士」の資格です。
よって求人応募でメリットはありません。
即戦力を求める飲食業界の仕事では必要性が薄い
ホールやキッチンなどの飲食関係の仕事では食に関する知識はあって損はないですが、なくても仕事をする中で職場の研修を受けたり、ルールや決まり事を覚えればすむことが多いのが現実です。
現場は、調理経験がなくても意欲があれば採用する企業も多くいます。重要なポジションの求人募集でない限り資格の有無は重要視されません。
食品・製造メーカーのデスクワークのような職種であれば食品業界の流通を知るという点でメリットも感じられます。しかし、飲食業界のホールや厨房などの現場で働く職種では残念ながら食生活アドバイザーの資格が有利になることは少ないでしょう。
専門性がない
栄養士は生物化学や栄養学を学んだり調理実習を通して調理も学びます。人間の身体の仕組みや機能について栄養素の作用について専門的に学びます。
今やテレビやネットでは情報があふれているため専門性が求められる時代です。
テレビでも雑誌でも、例えば「冷凍食品アドバイザー」や「掃除王子」など何かに特化したスペシャリストを求めます。
職場であっても自分の存在をアピールするなら「野菜のことなら田中さん」「周りが目につかないところまで掃除するのは渡辺さん」と○○ならダレさんと周りから思ってもらうためには「何かに特化した武器」が必要。
食生活アドバイザーの資格は『食を通じて生活全般について適切な助言や指導ができるスペシャリストを目指す』とあります。
スペシャリストとありますが、食生活アドバイザーは食に関する幅広い知識を浅く広く学ぶ資格なので、なにかの知識にたけた資格ではありません。
ただし食生活アドバイザーで学ぶことは食生活全般の基本的な知識です。専門性がないとお伝えしましたが専門の知識とは基本知識が土台にあって身につくものです。
よって食生活アドバイザーの資格で学んだことを基礎として、更に興味が湧いたことを深く学ぶと良いでしょう。
料理上手にはなれないし栄養バランスの取れた献立も作れない
食生活アドバイザーを例えていうと、食の総合的な知識が学べる「大人向けの家庭科」って感じです。
食生活アドバイザーのCMでは料理上手になるようなイメージがあります。
ただ食生活アドバイザーを取得したとしても料理上手にはなれません。
なぜかというと料理のテクニックを学べるわけではないからです。
また食生活アドバイザーの資格を取って栄養バランスの取れた献立が無理なく思いつくようになるというのもなかなか難しいところです。
基本的な栄養素や旬の野菜・魚や調理法の種類などの知識は得られます。が…この栄養素とこの栄養素のバランスが良いであるとか、献立の立て方の知識といったものは学べません。
料理の基本的な技術や定番料理のレシピに関してはオンライン料理教室をおすすめします♪
あのライザップが料理にコミット♪
食生活アドバイザーが役立つ・活かせる仕事は食品メーカー
2級を取得していることが前提となりますが、製造・販売・流通を管理する食品メーカー(企業)においてもっとも知識が役立つでしょう。
食生活アドバイザーの取得率が高い企業をご存知でしょうか?
企業の中で食生活アドバイザー3級の取得率が一番高い企業はJAです。
JA(農業協同組合)=農協
農業生産者の農作物の管理・販売を行ったり(Aコープなど)流通を管理しています。
消費者の元に商品が届くまでには、例:生産者→卸業者(倉庫など)→販売店などといったようにいくつもの取引の流れがあります。
よってJAなどの食を消費者に提供する企業としては、食のマーケットの全体像を基本知識として知っておいて欲しいと考えるのです。
このことから製造から流通まで管理するいわゆる食品メーカーで食生活アドバイザーの取得率が高いことから食品メーカーで活かせる資格といえます。
栄養士や保育士のスキルアップになる?
栄養士が一番に目指す資格は管理栄養士となりますが、結婚・出産などで就職からブランクのある栄養士には学び直しの資格によいのではないでしょうか。
3級は栄養士が学んだ知識からすると簡単な内容になりますが、栄養士が学ぶ以外の範囲で記憶が必要な知識もありますので記憶力をきたえる意味でも学び直しに最適と考えます。
また2級になると流通に関する知識を学ぶので、食品メーカーなど製造・販売・流通管理もおこなう企業への就職のスキルアップ資格として最適です。
保育士のスキルアップとして食生活アドバイザーが相性が良いとは感じません。
しかし3級の内容であれば普段の生活に活かせますし、園児の保護者に保育士以外で食の資格を持っている保育士がいるという園や自分自身のアピール(安心感を与える)になると思います。
食生活アドバイザーで看護師が食事指導はできない
食生活アドバイザーを取得して糖尿病・腎臓病・痛風など疾病患者への食事指導ができるのか気になる方もいらっしゃると思います。
実際に管理人の主人は2型糖尿病です。
食生活アドバイザーを学びましたが、疾病患者への食事指導をする知識は学べません。
同じ疾病だとしても個々により違いがあります。
検診結果や薬の処方などとあわせて、その人に合わせた栄養計算・栄養指導をするのは医者や管理栄養士の範囲となります。
健康的な生活を送るために必要な基本的な食の知識を学べるのであって、食生活アドバイザーの知識では病気予防として健康のために気をつけて欲しい食事のアドバイスくらいしかできません。
食生活アドバイザーの給料(年収)
栄養士や管理栄養士のような国家資格ではないためこの資格で給料がアップするようなことはないといえるでしょう。
就職先で食生活アドバイザーの取得を推奨している企業であれば手当がつくことは考えられます。
ただしパート・アルバイトとして飲食の仕事についている方で、資格取得後、時給が50円アップした方など時給アップにつながった方はいました
まとめ
食生活アドバイザーが役に立つのか・役に立たないのかをまとめてみました。
管理人自身の体験・体感したことだけでなく、食生活アドバイザーに合格した方へのインタビューを通してまとめたメリット・デメリットになります。
実際の声をヒアリングした内容となるため参考として資格取得を目指すのか・目指さないのかの判断材料にしていただけたらと思います。
納得できる、納得できないかは、やはり自分自身がテキストを見て判断するのが一番‼
資格取得を目指されるあなたのモチベーションになれば幸いです。